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ファヨン大臣: ハイテク国家から多くの投資家を誘致したい

訪日中、タニャ・ファヨン外務欧州大臣は日本の上川陽子外務大臣と特に国際社会による確固たる行動を必要とする多くの紛争に鑑み、二国間関係と国連安全保障理事会における協力について議論しました。東京での初日、ファヨン大臣はJSBC日本スロヴェニアビジネス協会に向けて講演し、慶應義塾大学で講義を行いました。

「スロベニアと日本は志を同じくする国であり、それは国連安全保障理事会における緊密な協力関係にも反映されており、効果的でルールに基づいた国際秩序に尽力しています。これには、紛争予防、民間人の保護、核軍縮、平和と安全保障の取り組みにおける女性の役割の拡大が含まれます。

日本はスロベニアにとって重要な二国間パートナーであり、アジア地域からの最大の投資国です。今回の訪問は、スロベニアの外務大臣レベルでは16年ぶりとなりますが、両国の関係をさらに深めるものとなることを嬉しく思います。私たちは、水素技術を用いたグリーン・トランジションに特に焦点を当てながら、経済および科学分野での協力を相互に強化していきたいと考えています。」と、ファヨン大臣は上川大臣との会談の中で述べました。

また現在の問題、特にガザでの戦争と、すでに緊迫しているこの地域の状況をさらに悪化させているイランのイスラエルへの報復攻撃についても話し合われました。

両首脳は、ウクライナにおけるロシアの侵略について議論し、西バルカン情勢についても意見を交換しました。インド太平洋における緊張の高まりについては、「自由で開かれた、包摂的でルールに基づくインド太平洋」を呼びかけました。両首脳は、経済や気候の安全保障の観点も含め、EUと日本の戦略的パートナーシップの重要性が増していることで意見が一致しました。

日本スロヴェニアビジネス協会の代表者との会談で、ファヨン大臣はスロベニアと日本の経済協力がさらに強化されると信じているとの考えを示しました。「水素、自動車産業、科学、ロボティクス-これらはすべて、スロベニアの企業が日本のパートナーとの協力に強い関心を寄せている分野です。日本はスロベニアにとって最も重要な投資国のひとつであり、ハイテク国である日本からさらに多くの投資家を誘致したいと考えています。」と大臣は述べ、日本企業に対し、スロベニアへの投資を増やし、科学とイノベーションの分野での協力を強化するよう呼びかけました。

科学とイノベーションは、ファヨン大臣が東京の慶応義塾大学で行った講義のテーマでもありました。ファヨン大臣は、スロベニアが環境に優しく、前向きな国であり、またフェミニスト外交政策を通じて、すべての人にとってより良い生活環境を作り出すことを目指していることを紹介しました。東京の学生や外交団メンバーとの活発なディスカッションの中で、彼女は西バルカン、インド太平洋地域、連帯と安全保障に関する質問に答えました。また、スロベニア社会の重要な要素であるスポーツについても触れ、スロベニアと日本のスキー・ジャンプ選手がともに優れた成績を収めているスキー・ジャンプについても振り返りました。

訪日2日目には、ファヨン大臣はスロベニアのイゴル・パピッチ高等教育科学イノベーション大臣と東京で合流し、スロベニアの水素コンソーシアムの代表とともに、岩田和親経済産業副大臣と会談しました。